電力自由化以後、一般家庭でも地域の電力会社以外から電力を購入できるようになりました。楽天エナジーが手掛ける楽天でんきもその中の一つです。基本料金が0円、楽天スーパーポイントがたまるなどの特徴がある楽天でんきですが、実際どれくらいお得なのでしょうか?楽天でんきの詳細を紹介します。
楽天でんきの特徴
楽天でんきはどのようなプランで電力を販売しているのか、その特徴を紹介します。
基本料金0円
地域の大手電力会社をはじめ、多くの電力会社が自宅のアンペア数に応じた基本料金がかかります。(関西電力、中国電力、四国電力、沖縄電力の管内は除く)50Aや60Aなどの大きなアンペア数を使用している場合、基本料金だけで毎月1,500円前後かかっています。これが0円になるのです。参考までに東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bの場合(東電で料金プランを変えていない人は大体このプランで契約しています)、50Aの基本料金は1,404円、60Aの基本料金は1,684.8円です。10Aの基本料金が280.8円で、10Aごとに280.8円基本料金が上がります。
楽天スーパーポイントがたまって使える
楽天でんきへの申し込みで、初年度に2,000ポイント、電気料金200円につき1ポイント、さらに楽天カードでの支払いで100円ごとに1ポイントの楽天スーパーポイントがたまります。また、電気料金の支払いに50ポイントから楽天スーパーポイントを利用できます。楽天のほかのサービスを使っていてポイントをためている人、ポイントがたまっているけど使い道に困っている人にはよいサービスなのではないでしょうか。
全国どこでも利用できる(離島除く)
楽天でんきは離島を除いて全国どこでも契約することができます。関東や関西は参入企業数が多いですが、その他地方はあまり多くありません。特に沖縄にもプランを提供しているのは極端に少ないです。その中で全国どこでも契約できるというのは一つの特徴といえるでしょう。
楽天でんきの料金単価
楽天でんきには個人・家庭向けのプランSと事業者向けのプランMがあります。プランMは事業者向けではありますが、従量電灯C相当(関西、中国、四国は従量電灯B相当)のプランなので大家族などで使用量が多ければこちらに該当するかもしれません。
プランSとプランMはともに基本料金が0円で、従量料金の単価が地域によって異なるものの単一とわかりやすいです。
プランSの料金単価表
エリア | 基本料金 | 従量料金単価 |
---|---|---|
北海道電力エリア | 0円 | 29.50円/kWh |
東北電力エリア | 26.00円/kWh | |
東京電力エリア | 26.00円/kWh | |
中部電力エリア | 26.00円/kWh | |
北陸電力エリア | 21.50円/kWh | |
関西電力エリア | 22.00円/kWh | |
中国電力エリア | 24.00円/kWh | |
四国電力エリア | 24.00円/kWh | |
九州電力エリア | 23.00円/kWh | |
沖縄電力エリア | 26.50円/kWh |
プランMの料金単価表
エリア | 基本料金 | 従量料金単価 |
---|---|---|
北海道電力エリア | 0円 | 30.50円/kWh |
東北電力エリア | 27.00円/kWh | |
東京電力エリア | 27.00円/kWh | |
中部電力エリア | 27.00円/kWh | |
北陸電力エリア | 22.50円/kWh | |
関西電力エリア | 23.00円/kWh | |
中国電力エリア | 25.00円/kWh | |
四国電力エリア | 25.00円/kWh | |
九州電力エリア | 24.00円/kWh |
どれくらいお得になる?
料金単価表だけではどれくらいお得になるかわからないという人は、楽天でんきの公式サイト上に用意されている電気料金シミュレーションを利用してみてください。シミュレーション後にエントリーすることで5ポイントもらえます。シミュレーションにはアンペア数と使用量のデータが必要なので検針票を用意してください。
シミュレーションの事例として、東京電力エリアの従量電灯B、30A、1月の使用量300kWhでシミュレーションしてみると、電気代で年間768円、楽天スーパーポイントで年間348ポイントお得という結果になりました。これに追加して、楽天カードで支払うと年間700ポイント、プレゼントキャンペーンで2,000ポイントの楽天スーパーポイントがもらえます。
楽天でんきの注意事項
楽天でんきに変更するうえで注意しておいたほうが良いこともあります。注意事項を紹介していきます。
使用量が少ないと逆に高くなる
楽天でんきは電気の使用量が少ない場合は切り替えることで逆に電気料金が高くなる可能性があります。楽天スーパーポイント目的ではなく電気代の節約目的で楽天でんきに切り替えるのならば、事前にしっかりとシミュレーションをして電気料金の節約額を確かめましょう。
もっと安い電力会社もある
電気代の節約目的で1円でも安い電力会社に変更したいという場合は、楽天でんきよりも安い電力会社はあります。同じ基本料金が0円の料金プランで絞っても、電力業界では大手のエフ・パワーが提供しているピタでんの使った分だけプランや東京電力ホールディングスの子会社のTRENDIが提供するあしたでんきの標準プランなどがあります。
また、基本料金がある電力会社の中にも楽天でんきより安いところはあります。しかし、使用量などによってどこが一番安いかは変わってきます。自分の使用条件で一番安い電力会社を知るためには電力会社の比較サイトを利用しましょう。有名なところは3サイトありますが、掲載している電力会社や契約時の特典も少しずつ違うので、時間があれば3サイトとも利用してみるとよいでしょう。
電力会社比較サイト 有名3サイト
代表的な電力会社比較サイト
※本ページで紹介している料金単価、キャンペーンは2019年2月11日時点のものです。申し込みの際は公式サイト上で申し込むようにしてください。
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