何となく電気は夜使うと安くなると思っている人いませんか?実は多くの人にとってそれは誤りなんです。多くの人が契約しているプランの解説と夜安いプランの注意点を紹介します。
標準的なプランは24時間料金単価は同じ
電力会社が提供している料金プランの標準的なプランは24時間同じ料金単価です。昼使っても夜使っても電気の使用量が同じならばかかる電気代は変わりません。オール電化住宅でない場合で今までに料金プランを変えたことがない場合は、基本的に夜の料金単価が安いというのは誤りだと思ってよいでしょう。
例として、東京電力の標準的なプランである従量電灯Bの料金単価表を紹介します。
区分 | 料金単価 | |
---|---|---|
1契約あたりの基本料金 | 10A | 280.80円 |
15A | 421.20円 | |
20A | 561.60円 | |
30A | 842.40円 | |
40A | 1,123.20円 | |
50A | 1,404.00円 | |
60A | 1,684.80円 | |
1kWhあたりの従量料金 | 最初の120kWhまで | 19.52円 |
120kWhを超え300kWhまで | 26.00円 | |
300kWh超過分 | 30.02円 |
上の料金単価表のように、使用量によって料金単価は変わりますが時間帯による料金単価の違いはありません。これは東京電力だけではなく、北海道電力から沖縄電力まで日本全国の地域の電力会社の標準的なプランで同じです。
夜安いプランは昼高いプラン
主にオール電化住宅などで選ばれる夜間の料金単価が安いプランは昼間の料金単価が高いので、オール電化住宅でない家庭でこのプランに変えるのは注意が必要です。切り替える前に安くなる時間帯は何時~何時か、高い時間帯に電気を多く使うことはないのかといったことをよく確認する必要があります。
例として、東京電力の夜トクプランを紹介します。夜トクプランには夜トク8と夜トク12の2つのプランがあって安くなる時間帯と料金単価が異なります。
基本料金(1kWあたり) | 従量料金(1kWhあたり) | |
---|---|---|
210.60円 | 午前7時〜午後11時 | 午後11時〜翌午前7時 |
32.14円 | 20.78円 |
基本料金(1kWあたり) | 従量料金(1kWhあたり) | |
---|---|---|
210.60円 | 午前9時〜午後9時 | 午後9時〜翌午前9時 |
33.76円 | 22.55円 |
上の料金単価表のように、安くなる時間帯は料金プランによって異なります。また、料金単価が高い時間帯は標準的なプランの1番高い料金単価よりも高い単価の料金となっています。
つまりは、電気を使う時間帯と使う電気の量を把握しないで夜安いプランに変更すると、逆に電気代が高くなる恐れがあるのです。これらを把握するには電気メーターをスマートメーターに変更して、電力会社が提供する時間帯別の電気使用量を確認できるサービスを申し込むのが良いでしょう。紙の検針票の発行に手数料がかかるようになる以外は特にお金はかかりません。
現在の料金プランを確認するには?
今現在、どのような電気料金プランで契約しているのかわからないという人も多くいるのではないでしょうか。現在の料金プランを確認する方法を紹介します。
検針票を見る
毎月ポストに届く検針票(電気ご使用量のお知らせ)には電気の使用量や電気代の請求額以外にも現在契約している料金プランの名前も載っています。その他にもアンペア数や次回検針日など様々な情報が掲載されているので、単に料金だけを確認するのではなく一度隅々まで目を通してみることをお勧めします。
Web検針票を見る
電力会社によって名称は様々ですが、紙ではなくWeb上で請求情報を確認できるサービスに申し込んでいる人もいると思います。そのような場合はWeb上で契約情報も合わせて確認することができます。
電力会社に問い合わせる
検針票で確認できない、あるいは検針票が届くまで待てないという場合は電力会社に問い合わせるという方法もあります。この場合、契約者確認のためのお客様番号もわからない状態であることがほとんどだと思いますので、コールセンターに電話する必要となることが多いです。休日のコールセンターは混み合いますのでご注意ください。
電力会社の変更も視野に入れよう
2016年4月の電力自由化により、一般の家庭でも地域の電力会社以外の電力会社と契約できるようになっています。基本料金や従量料金が地域の電力会社よりも安い電力会社も多くありますので、電気代を節約しようとするのなら電力会社の変更はおすすめの方法です。
電力会社の変更というとガスとのセットが有名ですが、電気代単独で安くなるプランが数多く存在します。それらを一つ一つ確認していくのは大変なので電力会社の比較サイトを利用するのが良いでしょう。自分の電気の使用状況を入力することで電気代が安い電力会社を探すことができ、また、比較サイトと提携している電力会社に申し込むことでギフト券のプレゼントなどの特典ももらえます。比較サイトによって掲載会社や特典が異なる場合がありますので、時間がある場合は以下の3サイトをすべて確認するとよいでしょう。
代表的な電力会社比較サイト
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