炊飯器の電気代はいくら？節約のコツは保温を短くすること！

食の多様化が進んできたとはいえ、毎日ご飯を食べている方は大勢いるのではないでしょうか。ご飯を炊くのには炊飯器を利用しますが、1回の炊飯にどれだけの電気代がかかっているのか、また、1時間保温するのにどれだけの電気代がかかっているのかご存知でしょうか。炊飯器の電気代と節約方法について紹介します。

炊飯1回にかかる電気代は？

まずは、炊飯器で炊飯1回にかかる電気代を紹介します。炊飯器にはマイコン式（ヒーターで内釜を加熱）とIH式（コイルによる磁力線の働きで内釜自体が発熱）とがありますが、電気代に違いはあるのでしょうか？また、何合炊きかによっても変わるのでしょうか？

資源エネルギー庁の省エネ性能カタログ2017年冬版に記載の炊飯器の炊飯時の消費電力量（Wh/回）から計算した1回あたりの電気代は以下の通りです（27円/kWhで計算、以下同様）。

※小数点以下第3位で四捨五入

マイコン式とIH式とではあまり電気代は変わらず、容量が大きいほど電気代がかかることがわかりました。1回1回は大した金額ではありませんが、気になる方はなるべく節電性能が高い機種を購入するようにしましょう。

保温にかかる電気代は？

炊飯器は炊飯するだけでなく保温もできます。保温は1時間あたり何円の電気代がかかるのでしょうか？炊飯時と同様に省エネ性能カタログ2017年冬版の平均値から計算した1時間あたりの電気代を記載します。

※小数点以下第4位で四捨五入

保温よりもレンジでチン

上表より、保温は1時間あたり0.3円～0.6円の電気代がかかります。4時間くらいまでは保温にも経済的メリットがありますが、それ以上になると電子レンジで温めたほうが電気代が安くなります。まとめて炊いて冷凍保存しておきましょう。

タイマー予約時、待機時の電気代は？

炊飯器は炊飯している時間、保温している時間以外にもタイマー予約している時間、何もせずに待機している時間があります。それぞれについての1時間あたり電気代についても炊飯1回や保温1時間と同様に計算してみました。

※小数点以下第4位で四捨五入

炊飯器の電気代節約方法

1回1回はあまり大きな電気代はかかりませんが、1年単位で考えると節約を重ねていく意味はあります。電気代は生きている限り必要なので、小さなことでもコツコツと積み重ねれば最終的には大きな差となります。

保温時間は短く

保温を続けているとその分だけ電気代が多くかかります。4時間程度までの保温であれば問題ありませんが、それ以上の場合は冷凍しておいて食べる前に電子レンジで温めるほうが電気代が安くなります。保温より予約タイマーのほうが電気代がかからないので、ご飯を炊く時間がないという場合は炊いて保温しておくよりも予約タイマーをセットしておくほうが電気代の節約になります。

使っていないときはプラグをコンセントから抜く

ただコンセントに電源プラグをつないでおくだけで待機電力が発生し、電気代がかかります。1時間あたりでみると大したことがない金額ですが、長い目で見ると無駄な電気代です。待機電力で消費される電力量は家庭の消費電力量の5%だという調査もあります。減らせるものは減らしていきましょう。

電力会社を変更する

炊飯器だけにかかわるものではありませんが、電力会社を変更することでも電気代を節約することができます。電力自由化で一般家庭でも自由に電力会社を選べるようになりました。地域の電力会社よりも基本料金や従量料金の料金単価が安い電力会社もありますので、電力会社を変えることだけで電気代を安くことができるのです。

電気代が安い電力会社を探すには以下の電気料金比較サイトを利用すると便利です。比較サイトを通して申し込むことでギフト券がもらえる電力会社もあります。

代表的な電力会社比較サイト

• 価格.com
• エネチェンジ（メディア紹介多数）
• インズウェブ（SBIが運営）

まとめ

炊飯1回で3～6円、保温1時間で0.3～0.6円の電気代がかかります。できるだけ保温の時間を減らすことで電気代を節約することができます。冷凍庫で保管して食べる前に電子レンジで温めたり、予約タイマーを駆使したりして保温時間を減らしていきましょう。